
M&Aは「契約してから」が本番!〜8割の経営者が見誤る本当のスタートライン〜
皆さん、こんにちは!M&Aのシナジー効果を最大化させるPMIの専門家、中小企業診断士のはださとるです。
羽田中小企業診断士事務所では、PMI支援を通じて「M&Aの成功」を実現するため、情報発信をしています。
この記事を読んでわかること
M&Aの契約後に何をすべきか、シナジー実現のための考え方
M&Aの契約書に無事サインが終わり、「ようやく終わった…」と安堵のため息をつく。長い交渉を乗り越えた経営者であれば、誰もがそう感じるはずです。
そのお気持ち、痛いほどよく分かります。しかし、敢えて言わせてください。M&Aは、そこからが本当のスタートなのです。
M&Aの成立と成功はまったく違う

よく誤解されがちですが、「M&Aの成立」と「M&Aの成功」は全く意味が異なります。契約書へのサインは、あくまで「M&Aの成立」、つまり法的に取引が完了したことを示すに過ぎません。
一方で、私たちが目指すべき「M&Aの成功」とは、当初描いていたシナジー効果の創出や事業拡大といった、M&Aの目的を達成することです。
数多くのM&Aを手掛けてきたニデック株式会社の創業者、永守重信氏が「M&Aを登山に例えると、成約時点ではまだ二合目」と語るように、契約成立は、ようやく険しい登山口を抜けたに過ぎないのです。頂上(=M&Aの成功)は、まだ遥か先にあります。

PMIがM&A成功の本当のスタートライン
そして、この二合目から頂上を目指す長く険しい道のりこそが、PMI(Post-Merger Integration)と呼ばれる、M&Aの「本番」です。異なる文化や価値観を持つ組織を一つにまとめ、従業員の心を融合させ、具体的なシナジーを生み出していく地道な活動がここから始まります。
契約はM&Aの成功を約束するものではなく、あくまで成功への”挑戦権”を得たに過ぎないのです。M&Aの成功は、PMIでどれだけシナジー効果を実現できるかにかかっています。
「とりあえず契約書にサインできてホッとした」という安堵感に浸るのは少しだけにして、今一度、気持ちを新たに引き締めましょう。

本当の挑戦は、ここからです。気を引き締め直して、頂上を目指す次のステージに進んでいきましょう。


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PMIに関する詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。


最後に
羽田中小企業診断士事務所では、PMI専門家がお客様のM&Aの目的に深く寄り添い、貴社と相手企業の特性に合わせて、最適なPMI支援をカスタマイズしてご提供いたします。
PMI支援に関するご相談は初回無料で承っております。また、M&Aの準備段階でも、お気軽にご相談いただけます。
羽田中小企業診断士事務所
代表 はださとる(PMI戦略コンサルタント)
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