M&A「Day1」、従業員が本当に聞きたい”たった一つ”のこと。

皆さん、こんにちは！M&Aのシナジー効果を最大化させるPMIの専門家、中小企業診断士のはださとるです。

羽田中小企業診断士事務所では、PMI支援を通じて「M&Aを成功に導く」ための情報発信をしています。

この記事を読んでわかること
 M&A「Day1」に経営者が伝えるべき最も大切なメッセージとは

M&Aの契約が成立し、いよいよ買収先企業の従業員と初めて対面する「Day1」。この最初の日に、あなたは何を伝えますか？

新しい会社のビジョン、期待するシナジー効果、今後の事業戦略…。経営者として伝えたいことは山ほどあるかもしれません。しかし、その前に、まずやるべき、たった一つの最も重要なことがあります。

それは、従業員が抱える「見えない不安」に、真正面から向き合うことです。

M&A「Day1」で最も重要なのは「従業員の不安」に向き合うこと

M&A直後において、売り手企業の従業員が最も不安に感じるのは、「自分の居場所は、この会社にまだあるのだろうか？」「私の仕事はどうなってしまうのだろうか？」という極めて根源的な問いです。

彼らにとって、M&Aは自分たちの知らないところで決められた、未来を揺るがす一大事です。どんなに素晴らしい事業戦略を聞かされても、この根本的な不安が解消されなければ、決して心を開いてはくれません。

だからこそ、この最初の日に経営者が伝えるべきことは、「何が変わり、何が変わらないのか」を、明確に、そして丁寧に説明することに尽きます。

まず伝えるべきは、「変わらないこと」です。 皆さんの雇用は守られること。これまでお客様との間で築いてきた大切な関係性は、これからも尊重されること。そして何より、皆さんの知識や経験が、新しい会社にとって不可欠な財産であること。このメッセージが、彼らの不安を「安心」に変える第一歩となります。

その上で、「変わること」を誠実に伝えます。 会社の名前や、レポートライン、使うシステムなどが変わるかもしれません。しかしそれは、皆さんと一緒に、より大きな未来を創るための一歩なのだと、前向きな文脈で語ることが大切です。

スキルや経験の評価、新しい戦略の共有は、その後の話です。 Day1に伝えるべき、たった一つの最も重要なメッセージ。それは「私たちは、あなたを必要としています」という、シンプルで力強い承認の言葉なのです。

最後に

羽田中小企業診断士事務所では、PMI専門家がお客様のM&Aの目的に深く寄り添い、貴社と相手企業の特性に合わせて、最適なPMI支援をカスタマイズしてご提供いたします。

PMI支援に関するご相談は初回無料で承っております。また、M&Aの準備段階でも、お気軽にご相談いただけます。

羽田中小企業診断士事務所　
代表　はださとる（PMI戦略コンサルタント）

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