M&A後に従業員が抱える「見えない不安」とは?成功に導く向き合い方

皆さん、こんにちは!M&Aのシナジー効果を最大化させるPMIの専門家、中小企業診断士のはださとる(PMI戦略コンサルタント)です。

羽田中小企業診断士事務所では、PMI支援を通じて「M&Aの成功」を実現するため、情報発信をしています。

この記事を読んでわかること
M&A後に従業員が抱える「見えない不安」と成功に導く向き合い方

目次

M&A後の従業員が抱える「見えない不安」

M&Aの発表後、売り手企業の従業員から最も多く聞かれる質問は何だと思いますか? それは、「私たちの仕事や待遇は、これからどうなりますか?」という、自身の未来に対する直接的な問いです。

買い手企業の経営陣は未来のシナジーや成長戦略に胸を膨らませているかもしれません。しかし、従業員の多くは、表面上は冷静を装っていても、その心の中では「自分の居場所はなくなるのではないか」という、非常に大きな不安を抱えています。

はださとる

この「見えない不安」を軽視して進めた統合は、必ず失敗します。

PMIを成功に導くための具体的な向き合い方

M&A後のPMI(統合プロセス)において、買い手企業の経営者や役員が、売り手企業の従業員と1on1で面談を行うことはよくあります。よく聞くのが従業員とのランチ会です。

しかし、残念ながら、その場で従業員の「本音」が語られることはほとんどありません。なぜなら、彼らにとって買い手側の経営陣は、自身の評価や処遇を決める「利害関係者」そのものだからです。自分の会社を買収したよく知らない経営者を前にして、率直な不安や不満を口にできる人はほとんどいないでしょう。

だからこそ、私がPMIのご支援で必ず実施するのが、利害関係のない第三者であるPMI専門家と、全従業員との個別面談です。

グループディスカッションや上司との面談では決して出てこない本音が、一対一の守られた対話の場では、驚くほど率直に語られます。

「正直、このタイミングで転職すべきか悩んでいます」
「新しい会社の方針についていける自信がありません」
「でも、もしチャンスがあるなら、この会社でもっと成長したい気持ちもあります」

転職への迷いと成長への期待、不安と希望。これらは従業員が抱えるリアルな感情です。

はださとる

PMIを成功させるには、この一人ひとりの声に耳を傾け、不安を解消し、モチベーションを高める施策を実行することが不可欠です。

時間はかかります。しかし、従業員の不安を無視して、トップダウンで統合を進めても、組織に真の一体感は生まれません。一人ひとりの声に真摯に耳を傾けるという姿勢こそが、従業員の信頼を勝ち取り、M&Aを成功へと導く真のリーダーシップなのです。これが信頼関係の構築となります。

最後に

羽田中小企業診断士事務所では、PMI専門家がお客様のM&Aの目的に深く寄り添い、貴社と相手企業の特性に合わせて、最適なPMI支援をカスタマイズしてご提供いたします。

PMI支援に関するご相談は初回無料で承っております。また、M&Aの準備段階でも、お気軽にご相談いただけます。

羽田中小企業診断士事務所 
代表 はださとる(PMI戦略コンサルタント)

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